現在の出会い系サイトは、基本的にどのサイトでも 援デリ の業者に悪用されているという問題を抱えています。

その点、サクラしかいない悪徳詐欺サイトには一般の男女がメールのやり取りをすることすらもできないサイトが多いなど、そもそも出会えるはずがないサイトである場合も多々あるので援デリに悪用されることはありません。(その代わりこってりとサクラ詐欺、不正課金によって搾り取られることになるわけですが、、、)

出会い系評価ランキングに掲載中のサイトが、一般の男女が普通にメールの送受信ができて出会える仕様になっていることが理由で、援デリという悪徳業者に悪用されまくっているというのは、なんとも皮肉なことです。

サイトが悪用されまくっているというと、出会い系の運営者も被害者のように聞こえますが、ところが実際はそうとも言えません。問題は、もっと根深く複雑です。

援デリ業者いることで儲かる出会い系の運営業者

援デリ業者が蔓延している問題を複雑にしている要因は、出会い系の運営者が援デリがサイトを使うことによって儲かることができてしまっていることです。

男性は相手が援デリ業者のサクラであろうと、一般の女性登録者であろうとお金を払って追加したポイントを消費して、メールを送信しなければいけません。その過程ではプロフィールやプロフ写メを見ることにポイントを費やすことも多いです。援デリと待ち合わせの約束をするまでには大抵2回以上はメールを送信する必要がありますので、メール一回が50円だとしても男性登録者一人が援デリと一回待ち合わせするまでに使うポイント代金は100円~200円になります。

そう考えると大した金額ではないように思えますが、塵も積もれば何とやらです。数百万人規模の男性が登録していることも決して珍しくないのが出会い系の人気サイトの特徴です。

たとえば、男性登録者百万人のうち5%にあたる五万人が援デリ3回会うと想定すると、

5万人 × 200円 × 3回 = 3,000万円

もの利用料金がサイト運営者に入ってくることになります。これは、至極大雑把な想定と計算の結果なので、必ずしも正確な推測とは言えませんが、当たらずとも遠からずとは言えるでしょう。出会い系には日々新しい男性が登録し続けているわけですから、援デリに釣られる男性がいることで得られる収益は継続的にサイト側に入ってくることになります。

それに、援デリと会わない残りの95%の男性が一般の素人女性と見分けられずにメールを送信してしまうことも多々あります。メールを送らずともプロフィールや写メを見るだけでもポイントは消費してしまうので、それらも加えると、サイト側が、男性登録者が援デリのサクラ相手に使うポイント代金の額は莫大な額になることは想像に難くありません。

通報、強制退会になることは期待できない

出会い系の運営業者は、儲けるためにサイトを開設しているわけですから、これだけの儲けが楽に得られるという現実を前にして、それをみすみす捨てるようなマネは心理的にもできないと考えられます。心の底では、サイトをできるだけ健全に使ってほしいとは思っているでしょうが、日々多額のお金が手元に入ってくる現実に直面すると、それを捨てる勇気を持つことは誰にとっても簡単ではありません。

それに、援デリがいたとする通報が男性からあったとして、それに逐一対応してサイトから援デリを一層できたとすると、サイトに残される素人女性の数は男性に比べてものすごく少ないと想定できます。男女比が 7対3 8対2 だとしたら出会える確率が非常に少ないだけでなく、女性が少な過ぎて盛り上がりに欠ける印象を与えるでしょう。

そういった様々な事情が重なり合っていることから、サイト内で援デリを見つけたからといって運営者に通報しても、利用停止や強制退会になるケースが少ないのです。